Club Snoozer@代官山UNIT

代官山のクラブイベントにモノちゃんが出るっていうんで、うまーく他の用事(笑)も重なったしたで、勢いで行って来ました、東京はオサレピラミッドの頂点・代官山。勢いこえー。絶賛月イチモノブライト推進中。そんな計画、今年の年明けには存在しなかった。

イベントの主催は、お名前とその文章だけは存じ上げていた存在、田中宗一郎さん率いる雑誌「SNOOZER」。熱血文章で知られるタナソウさんの文書は、実は一番苦手。誰かのアルバムを熱狂的に誉めてる文章を読んでわからん、と思った記憶しかない、そんなタナソウさん。

案の定、本当にどこまでもアウェイでございました(笑)。誰がってわしらが。異様にテンションの高い若者を後目に、その前のリキッドで疲れていた事も重なり、「えらいとこ来てもたなー」な雰囲気。客層若い。三日前から酒飲めるようになりました! みたいな皆様多数。何をそんなにみんなテンション高いんだ。ちなみに若者ズは朝の5時までそのテンションでした。感心。

着いてそうそう、フロアはピコピコ系がかかっていたので、ロマンポルシェ。のピコピコ攻撃に相当お腹いっぱいになってた私らは一時退散。会場のあちこちに張られているタイムスケジュールを見ると、モモケルズが2時から(丑三つ時)、タナソウさんがその1時間前から回すって事で、ほならタナソウさんが出てきてからにしようと、再度フロアに出陣したのは午前1時。

代官山UNITは四角い箱で、右手にDJブース、正面にステージという形。DJブースの背後と、それに対面する形でVJのスクリーン。照明が結構ふんだんにあって、見やすい小屋でした。なんの障害もないっていうのは、やっぱり小屋の最大の美点だと思う。

タナソウさんが流してたのはオアシスとかで結構ロック選曲で。曽我部さんとかフィンガー5とか、大地さんのエアギターが見えてきそうなJETやマイケミとかも(有名ところしかわからん)。ライブ前には邦楽大目に盛り上げていくかんじ。スカパラ&民生さんの「美しく燃える森」かかった時が個人的に一番アゲアゲでした。燃えー。

ねみー、やべーといいつつも、お酒片手にフロアに出たら気分も盛り上がり、そのまますおいにょろにょろとステージ側に移動。一番空いてたよ、ステージ前。ただ、最前柵にはすでにモモケル待ちの皆様(5人ぐらい)がいらしてる状態なものだから、少し離れたとこで様子見。他にもそんな感じの遠巻き女子がちらほら。最前以外にも2時待ちの皆様がいらして、ちみっと安心。

今日はDJイベントっちゅー事で、どんな風にモモケルズ出てくるんだろうねとももと話ながらわくわく待つ内に午前二時。まだタナソウさんが回してる最中に、真っ暗なステージへ白ポロ4人が登場です。それぞれ定位置で楽器を持つ。そして確認。でーさんのベースはリッケンくん(ベッケンじゃないYO!)。赤いベースかわゆす!(見た目重視)。
  
  

で、 タナソウさんがステージを見て4人が楽器を構えたのを確認。この時、桃もちらりとタナソウさんを見てうなずく。そして、回してたタナソウさんが簡単なガナリでモモケルズ紹介。わー!というざわめきと拍手の次に、ちょうどDJが曲間をミキシングして乗せ換える感じで、タナソウさんの流していた音入れ替わり、向かい合った桃とまっつんが出してきた音が、あの「WARP」のイントロでした。モモケルズ、演出してきた!こういう「ならでは」の演出ってすごく嬉しい。一気に気分高揚。デキる子らやでモノブライトー!

ここのステージ、高めな上にどうも間口がぽこーんと広いので、桃とでーさんの間からたっきーもいつも以上によく見える。ドラムセット自体も正面向きじゃなくって、ちょっと上手ぶりで、シンバルにも重ならなず、きれいにたっきーが叩く姿。もも、よかったね。

しょっぱなから飛ばしてダダダッダダダッとかっちょいいアウトロに入り「WARP」終わり…と思ったら止まらない演奏。そのままたっきーリズムキープで、次のイントロの音が。そのまま「ディドリームネイション」のイントロに。続けてやると「WARP」が派手な曲な分、「デイドリーム」が地味に響きましたが、それでもこの演出は素直にかっこいかったです。あと何がすごいって、桃のテンションが途切れなくそのまま一定なこと。髪の毛、さっそくもわもわ。しかしディドリームの間奏はかっこよいなー。いつも出口さんに釘付けです。むーん、足折れそう。

じゃあ三曲目はどうくる?と、更にわくわく度を高くしたら、たっきー2曲目に引き続きそのままリズムキープ。そしておもむろにギターをローディーさんに預け、マイクをスタンドからもぎ取る桃。やった、これはもしや! と思った瞬間に流れてきたのがベースのあのリズム、ギターのリフ。
ハンドマイクでの「学校」でした。大好きすぎじゃこのやろー!

… と、ここで一瞬後ろを振り返ったら、見事に私らより後ろの皆様はポカーンとしてました。あっはっはっ!!!なんじゃこの空気!!もう笑うしかないよね。ちなみに客席構成といたしましては●前1列目→モノブライトロックオン!(熱狂) ●前2〜3列目→モノブライトたのしー!!けど背中が寒いですー!! (本日のモノ目当て客は多分ここまで) ●4列目〜半分ぐらいまで→ふーん、モノブライトってこんな感じなんやー(基本傍観・わくわく顔もちらほら) ● 以降後ろ→ドン引き。そうだよね、真夜中に超こってりNYサイズの豚骨バタークリームケーキを顔にぶちまけられたようなもんだもん。

けど多分、ここからもっと濃いよ。背油投入だよ。

ハンドマイク「学校」の桃は本当に見応えがあります。完全に「踊り子さんには触れないで」状態で、歌い・くねる桃。うーわー、午前二時にこれって恋、違う濃いー。ステージ二メートルぐらいまでデロンデロンなのに、この背中に感じる冷気は何事ー(笑)。そして また思う、桃ちゃん色白い。ほんまにどうでもええ事。

しかしこの曲の桃野さんの集中力っていったらない。何度も言うが、顔が怖い。8割アウェイどころかドン引いてる状態なんて、桃ちゃん相当慣れっこなんじゃないかと思いますが(笑)、それでもここまで集中して演じきるこの人、役者です。これ見れただけで相当満足。来たかいあった!

歌いながら迫ってくる桃にイヤー!こえー!といいながら「学校」終わり、そのままリズムキープで怒涛の4曲目「未完成ライオット」。一瞬、出始めもつれったぽいけどそのまま勢いで。熱かった!大サビの部分、まっつんボイスから始まりそこにでーさんのコーラスが乗り、最後に「今覚醒され/暴れる少女!!」と桃が雄たけぶる箇所の鳥肌度は、今までで一番でした。背中に何かが駆け上がった。うおーーーーーーー!!って。あと出口さんが相当動いてて、ガンガンに前につんのめってた。たっきーも超反ってるし。もともと、特に間奏は音に殴られんじゃねーかっちゅー勢いのある曲ですけど、今日は更に倍増し。背中の寒さ、吹っ飛んだもん。



4曲立て続けでご披露の後、ここで初めてMCタイム。相変わらず桃ちゃんはこにゃこにゃ。いつもより多少控えめでしたがご挨拶はいつもと同じ「おはよーございます、モノブライトです!」。つんのめりながら「スヌスヌスヌーザーなんてクラブなイベントに、お洒落なおバカさんがいっぱい(こにゃこにゃ)」。「二時にライブするなんて初めてです(ねちゃねちゃ)、みんな頭おかしいんじゃないんですかね」と客におもねった(笑)後、DJブースのタナソウさんに向かって「こんな僕たちを呼んだ田中宗一郎が一番頭おかしい〜」(タナソウ笑顔)。

冒頭4曲の演出は、僕たちなりにDJというものを表現してみた、って事でこの後も同様の演出らしく「ここしかしゃべるところがないんです」。いつもより少し長く喋ると宣言。いきなり来場者の年齢チェックしてみたりで、真昼間でも真夜中2時でも変わらない桃のこにゃっぷりでした。しかし20代の人が「ラブラブぅ♪」で、30代の人が流され気味やったのは納得いかねえなあ(笑)。その後、なんでか70代の人〜!に飛んだし。なぜに70代。

そんなこんなでこにゃこにゃ喋っていた桃をよそに、私とももはこの時、でーさんに釘付けでした。なんでかというと、出口さん、めっさ怖かったから。めっさ挙動不審な出口博之25歳(性格:とても真面目)。

直立不動だった出口さん、不意にうつむいたかと思うとそのまましばらく停止。うつむいたまま、不意にうろうろうろうろ首を振ったかと思うと、しゃがんでワウ見つめ、しばらくしてからローディーさんと何やら会話。ここら辺は、ベースの調子が悪いのかなーって思ったぐらいやったんですが、問題はその後。こにゃこにゃ話し続ける桃をよそに、虚空を見つめ続ける出口さん(笑)。

表情うつろ、視線は宙だし、顔白い。でーさんの半径1メートル以内だけ異空間、ブラックホール状態。この人このまま前か後ろに向かってヒモ引かれたみたいに倒れるんじゃないかと思ったよ。酸素なくて真空パック状態風味な出口さん。後ろではたっきーがお水のんだり楽器触ったりしてるのに、隣では桃がこにゃこにゃ話し続けているのに、出口さんはリッケンに左手掛けたまま虚空。あまりにもの虚空っぷりに思わず泳いでる視線を追いました。そこには何もありませんでした。単純に体調がよろしくなかっただけのようでしたけど、こにゃ桃も気にならないレベルの出口さんのホールっぷりがあまりにも印象的すぎて桃がしゃべってたこと忘れた。

…いや、覚えてる。○○キ発言だ(笑)。そうだそうだ。こんなこと思い出すのも相当脳細胞無駄遣いっぽいけど。以下こにゃ桃発言↓
「腕組んでみてる人の腕をどうにかほどいて、○コ○してくれるところまで今日は頑張る!」。

ぎゃはははは!ありえん、いくら大人の空間といっても「て○き」て。会場、案の定ドン引き。本当さ、ビークルの「オ○ンコール」はある意味ネタっていうかシャレってわかるんだけど、白ポロシャツ黒パンツ眼鏡の一見内省的な高校生を思わせる風貌の桃の口からテ○○発言って、あまりにも本気の響きがありすぎてイヤ。もうはるか一キロ先まで人々が引いていくザーッて音が聞こえました。もう寒いってもんじゃないよ。

また1列目のがっつりファン(私も相当がっつりファンですが、ここは便宜上立ち位置で区別)が大爆笑してるのが、その背後との温度差とあいまって若干複雑風味。いやいいんだけど、いいんだけど。私も受けたし。ただ、あの1列目の爆笑には、若手芸人の青いネタに爆笑してる取り巻き、みたいな内輪雰囲気があった。やだなーあの雰囲気は。しっかしあの1列目のお客に一番腹立ったんは、水を持った桃に向かって「水飲め!!!」「水飲め!!!」って騒いだところ。お笑い小屋で常連が漫才師のネタを先取りで叫ぶ行為と変わらないよそれ。イヤだなあ。

けど、本人たちが一切1列目の熱狂に介してないのと、その後の「男でもうまかったら関係ないっ!!!うまかったらチャンピオンだっ!!!」「(くわっ)タナソウにもテ○○させてやる!!!!」(タナソウ大爆笑)っていうのは相当面白かったのでいいや。誰がチャンピオン判定するわけよ、桃野さん(笑)。真ん中ぐらいで見てたスヌーザーファンぽい男のたちも受けてました。半分より後ろは、相変わらずドンびいてたけどさ。

他MCネタ。まっつんにもなんか喋って、って桃がふってまっつんが喋ろうとしたら客席(4列目以降層)から「メガネ!」「メガネ!」って言われてまっつん「全員メガネだよ」って軽く鼻で笑ってキレる。その後は「アジカン!」「アジカン!」(笑)。もうそれ、括りが「メガネ」っていうだけやん(笑)。ちなみにまっつんはライブ中、缶ビールを飲んでた気がする。さすが、大人チーム。



ここから後半戦。
スヌーザーらしいことやりまーすっていって、続けてやった2曲が両方ともバリバリの新曲。「あんまり練習してない」ってことでしたが、今新曲絶好調売り出し中の「透明感〜」より好きかも。なんか捻くれた風味でした。音源として手元に届くことを楽しみにしています。今度のアルバムに入るとか、そういう事も一切言ってなかったな。ワンマンで初披露?

で、新曲終わりで、「今日は金曜日!」っていうコメントにのっかて来たのが「週末アンセム」。この曲大好き!ベースとドラムの音だけでもガンガン躍れます。相変わらず桃の踊り?動き?はキレまくってる。腕の上げ方が人間じゃない。腕の方向が前衛舞踊の人みたいだ…。

前半と同じく、そのままアウトロ、音が消えていく部分、いつもは早めに消えるたっきーのシンバル音が残って曲をつないで、「バタフライングリップス」。CDより演奏若干速め。真夜中タイムが相当似合う曲です。雰囲気でまくり。感動といえば今回、照明さんが相当グッジョブでして、基本ピンクとか緑とか、ちょっと頭おかしい系の色やったんですけど(褒めてる)、バタフライの時はブルー基調に、サビではそこに光さす感じでスポットが白く当たってて、さらに真夜中タイムを盛り上げてました。それにしてもモモケルズたいそう色白(もうええて)。

で、ラストは桃の叫び「僕の頭の中の!」「えすー・おー・えーすー!」って事で「頭の中のSOS」。もうキレまくり。誰がって、桃じゃなくってでーさんが。

さあ始まりました、でーさんの一人ブチギレショータイム。

桃が大サビであえいでるのはいつもの事なんだけど、こん時以降のでーさんが尋常ないぐらい膝を折る、前のめり、反動で後ろに、ヨコゆれも加えてと、四方八方に大暴れを見せてました。や、いつも暴れてんですけどね、この部分。いつもが100%やとすると、今日のでーさん大暴れ度180%。誰がどうみても「どうしちゃったの」と思うレベルで大暴れでーさん。見てるこっちがリズム踏む足を止めてまでも凝視してしまうほどの動き方。思い切りネジ巻きすぎちゃって、止めるのも難しいほどにその場で力いっぱいグルグル回り続けてるねじ巻き人形みたいなの。一瞬、勢いつきすぎて尻餅ついてたし(すぐ立った)。人間、地面にお尻がつくほどグラインドするって。

その後、でーさんの暴れっぷりに呼応するように、曲間でのMCを終えた後の桃野さんの暴れっぷりも伝説レベル。いきなり肩からストラップ外すと、白のテレキャスその場で投げ捨て(慌てて出てきたスタッフさん間に合わず、ギターはステージに墜落)。マイクひっつかみ、自分のボーカルマイクだけだと何か足りなかったのか、出口さんのコーラスマイクまでスタンド倒してまでゲットすると一番前の柵に足掛けてフロアを煽りに出てくる始末(ちなみにマイクを奪い取られた出口さん、桃の突撃をやはり上手に避けて桃を見やり、「バカ」と呟いて笑ってた。お兄ちゃんだーと思う・笑)。

本編終え一旦ハケた後、タナソウさんの「まだ聞きたいよね?!」というセリフでアンコールにもう一曲。ここは無難に新曲「あの透明感と少年」(やっぱりあまりピンとこない)をご披露してモモケルズ去って行きました。最後に出口さんが両手合わせて深くお辞儀してたのが印象的。でーさんのお辞儀はいつもふかぶか。たっきーの、前髪ふるみたいな、ちょこんとしたお辞儀も、彼に似合ってて好きだ。



……相変わらず、まっつんをまったく見ていないなというのがありありとわかる以上の内容ですね(笑)。いつかちゃんとまっつんプレイをマジマジ見たいなあと思うんですが、今はとりあえず飽きるまででーさんチェキにいそしみます。いやー今回のでーさんの動きにはくぎ付けでした。普通にぬーんと立ってると、線の細さとまじめそーな雰囲気だけが目立つ人だから、余計に今回みたいなブチ切れショータイムが始まると目が点になります。まっつんのプレイも見たいんよー。「学校」のギターソロ、見たいんだけど見えないんだよなあ、桃で。

たっきーチェキとしては、横ノリしながら両手振り上げて叩くたっきーが、なんていうか彼のコンパクトさと相まって非常にお人形さんみたいでした(笑)。上背ない分、あんな風に背中が反るのかな?あれ、いつか腰悪くしそうな気がする。間近で見るとやっぱりドラマーとして、というより一般男子より華奢い。肩も薄めだし。故障しないように叩き続けて欲しいです。





そんなこんなで夜も更けて。
うだうだ過ごして、6時にお外に出たら世間はすっかり朝でした(朝だよー)。

以下、マイメモ。

・桃ちゃんが桃色Tシャツを着ていた(茶色のツアTよりよっぽどお似合い)。
・桃ちゃんはやはり背が高め。180はないかな?自分より視線がこころもち上。
・出口さんも桃ちゃんと同じぐらい。てか細。薄。
・でーさんの肌が相当きれい(北国に生まれたかったとムキーと思う)。
・いやー、わし普通にでーさんの喋り方とか好き。ああいう雰囲気の人、好きだなあ。好感度高し!
・まっつんがスニーカーじゃなくって一人モッズ風味なラバーソウルだった。
・たっきー、小さい。顔が小さい…。

以上!