ショートフィルムフェスティバル

昨日はお友達に誘われて。朝日放送の新社屋完成記念のショートフィルムフェスティバルに行ってきました。
http://asahi.co.jp/new/shortfilm/index.html

「トークショーにキョンキョンと樹林さんが出るよー!」という素敵エサに惹かれ、なんの予備知識もなく出かけたんですが、なんでも短いものが大好きな当方、ショートフィルム大好きなのでついてから更にわくわく(なんならCMが一番好き。しかし世のCMフェスティバルって、なんであんな夜通し開催だったりするわけ?)。

日本を代表するといっていいだろう監督5名が、「子供」をテーマに30分ほどの小品を作る、ちう趣向のこのフェスティバル。
30分一本勝負だと、作品のテーマだとか脚本の構成だとかよりも、監督のストーリーテーリングのセンスと、何より役者さんの力量がばばん!と前面に出てくるものだから、どんな長い作品を見るより、個々の監督さんのそれぞれの個性に触れることができた気がします。アコースティックでの歌1本勝負だと、演奏力だとかなんだとかの前に、歌ってる人の声の魅力と音色のセンスがすべて、になるのと同じ感じ。直感的に好きか嫌いかが判断できるような。

ホール入ってまずトークショー。三代澤さん登場。久しぶりだよ三代澤さん。
隣のおもちちゃんの「板尾に似てる」に噴出しました。板尾さんと、あと今ちゃんを足して2で割った感じっすね(笑)。すんげえ緊張してはったようにも見えました。がんばれ三代澤さん。

生のキョンキョンも樹林さんも素敵でした。樹林さんのあの飄々とした乾性の面白さ。わらったー。キョンキョンもかわいいし。あの、目がきらっきらしてるの。スターの証ですね。それになんといっても声が美しい。やっぱり女優さんって声が大事だなあって思います。声に華があるっていうのは第一条件だ。キョンキョンの声は、すんなり伸びやかで柔らかなんですけど、どこか一箇所甘い。そりゃ、男の子好きになるとおもう。誰だとは言わないけど。



トーク終わりで映画スタート。
順番は阪本監督→井筒監督→大森監督→李監督→崔監督。
この名前の並びだけでもすごいね。好き映画監督が岩井・犬童・是枝という私でも(好み一環してるなと我ながら)、名前を知っている人ばかり、よく集めたよね朝日放送

阪本監督のお話は大阪弁ネイティブじゃないと、ちょっとわかりづらいかなと思う。ただ、佐藤浩市が男くささ満点で見惚れる。触ってみたい無精ひげ具合。

次は井筒監督。井筒監督の映画って、「なんでやねん!」って突っ込むポイントが散りばめられてる事が多いですけど、これはその「なんでやねん!」だけで30分突っ走ったお話、って言う感じで。笑いも一番多かった。しかし、5作品の中では一番どぎつかった。井筒監督のどぎつさが、ちっとも薄められずに逆に凝縮されてるんですから、そりゃもう。観終わった後に、次の大森監督の作品が始まった時、心底ホッとしました(笑)。この順番決めた人、グッジョブ。いやマジで。井筒作品が5作品目やったら、たぶんおもちちゃんと私はご飯食べずに、家に帰ったんじゃないかな。

3作品目。大森監督。これまた大森監督らしさあふれる中身。大森監督はこういうおとぎ話が似合います。もう超安心して観られる。佐藤隆太くんがギザカワユス。佐藤マニアは見るべきです。絶対観るべきです。どう考えても見るべきです。佐藤マニアがこの世におるんかが不明ですが。

次は李監督。一番若い監督かな?「フラガール」の監督さん。これは李監督がどうというよりかは、役者さんの力量が大写しになっていた30分間。「フラガール」で、最後に蒼井優ちゃんが踊りまくるシーンあるじゃないですか?あの時の圧倒感再び。それも今度は踊ってないっすよ。倒れてるだけですよ、藤竜也。なのに迫ってくるんですよ、観客に。手に汗握る数十秒。ぐっときます。自分の心が動く瞬間が感じられます。これはもう、観てほしい。
ストーリーで言うと、一番好きです。ちゃんと30分で決着のついたストーリー。お父さんの愛が大きい。

そして最後は崔監督、樹林さん・きょんきょん主演の作品。ちなみに樹林さんがおかん、きょんきょん娘、そして細野晴臣がおとん。これはキャスティングの勝利だな。
血と骨」は未見ですが、「刑務所の中」は見た崔監督。どちらかというと、たぶんですけど「刑務所」に近い肌触りの作品。どこまでがアドリブでどこまでがせりふなのか。どこまで練られて、どこまで考えられた台詞なのか。そのあいまいな感じで30分。一番ショートムービーらしいかな。
ふつーの、老夫婦らしい装飾のほどこされた小さな一戸建ての中で、淡々と会話だけで時間が過ぎるんですけど、樹林さんの「あんた、会社大丈夫なの?新聞であんたの会社の名前見たから」っていう台詞で一気にやられてしまいました。この一言がどんな説明台詞より「家族」だーって。やられた感満載。あの家族がみんな、毎日が幸せでありますように。できることならお父さんも幸せでありますように。


そんな感じで感想でした。
ありがとうございました。
久しぶりに映画みて、観損ねてる映画、いっぱい見なあかん気がしてきたよ!