「NORTHERN EDGE」@心斎橋CLUB QUATTRO

昨日(もうおとついだよ!)までのバタバタを抜けて、
北海道出身バンド三つの出演するイベント「NORTHERN EDGE」に行ってきました。
もうなにもかもがよかって、いま本当に高揚しまくってて、寝れません。
連日五時起き・終電やったのに(笑)。はよ寝ろっつーの。

サカナクションの、耳にするだけであのテンション上がりまくるあのサウンドも、
実直で男前なシュリスペイロフも聞きごたえたっぷりで、
特にサカナクション
心ぎゅっと掴まれるロマンチックなメロディと歌詞と、
裏腹にたまらなく気持ちが高ぶるベースのリズムとシーケンサーのピコピコは
大好きすぎます。ワンマンのチケット買うの忘れてた…。



しかしやはりここはモノブライト
もうねー、もうねー………!
正直侮ってたのだ。
去年のイベントで見初めて約一年。
初の大阪ワンマンからイベントから先輩の対バンまで、相当数見てる方だよモノブライト
だからちっと「ああこんなもんかな」ラインが見えていたような気がするんだモノブライト

しかし彼らはあっさり、そんな思い込みによる偏見ラインなんて越えてゆきました。
見逃した赤坂BLITZのワンマンを心から悔しく思うレベルで。
だって八月のイベントで見た時は、本当に「いつもの調子だなー」って感じやったんよ。
どんなにヘンテコな桃のパフォーマンスも、いうたら予定調和な部分であるのかと
うすーく思い始めてすらいたのに、
それがなに、今日。
始めの2曲で思わず出た一言が「ライブ、うまくなってる!」。
今まで何よりも特出して見えていた桃のパフォーマンスが、
きっちり「ライブ」というショーの盛り上げと歯車があっていて、
桃のとっちらかったしゃべりでさえ、
ステージそのものの盛り上がりにちゃんと繋がっているという。

…なんて表現したら伝わるかな、なんつか、
今までのモノブライトって「アドリブのすごく多い芝居」やった気がするんですよ。
本筋のストーリーとは「別なところで」盛り上がるっていうんでしょうか。
アドリブはアドリブで面白いんやけど、本筋とはあまり関係ないよね、みたいな。

今日みたモノブライトは「アドリブに見えて、実は伏線でした」みたいな、
まあそんな計算をし尽くしてしまうほど桃ちゃんは計算高くないと思うけど(笑)、
桃のテンションがうまくバンドのグルーブを加速させる燃料となってて、
すごくスムーズに回る機関の歯車みたいなイメージ。
石炭ぶっこめばぶっこむほど、火が大きくなればなるほど、
キチンと比例して加速する乗り物、みたいな。
こないだまで、とても燃費が悪そうなバンドだったのにも関わらず。

一言でいうと、多分この夏からのライブワークとワンマンを経て、
またかっこよくなってましたモノブライト
すげえな、人間ってこんなに着実に成長することができるんですね。

きまじめさんでハンサムなリズムをキープするリズム隊、
なんかまた一皮剥けてオモロなギタリストに進化してたまっつん(笑)、
そんな三人が伸び伸び楽しそうに演奏する中で、
一曲いっきょくをほんと愛おしむように歌い切っていく桃のボーカル。



特に、「雲男」からバラードな新曲(?)を経て歌われた
こないだ出たシングル「涙色フラストレーション」の素晴らしさちゅうたら
(桃の口癖「ちゅうたら」)。
もうね、立ち尽くした。何もする気が失せて、ただ歌う桃を凝視。
「存在に気付くだけでいい」って眉根を寄せて歌う桃が、
歌詞て合間って本当に痛々しく見えたのです。
心の底から本気で願ってるかのような桃ちゃんのまさしく絶唱に、こちらは絶句。
んで泣きそうになった。
ああ、まだ歌を聞いて泣ける、という感性が自分にあるのだということに
ちょっと安心もしつつ(笑)、
歌のもつ壮絶な圧力に押されるみたいにしてうっすら泣けてしまった。

今までモノブライト語るのには「突き抜けてる」とか「過剰」とかの
キーワードがありましたが、今回から「壮絶」っていうのを加わえたいっす。
突き抜けることも過剰なことも、とにかく「プラス」しまくれば生まれるものですが、
「壮絶」を感じさせるためには、
吐き出す前の「静寂」、一瞬のタメが必要だと思うのですね。
その「タメ」、静けさが、今日のライブにはあったような気がする。
桃らが緩急をコントロールできるようになった、とも言い換えれるかな。

…いやもういいや、何を言うても思いは言葉に届かない。
とにかく今日の「涙色フラストレーション」が壮絶でした。
歌自体、もともと壮絶なんだけど、生の唄になると更に、なんちゅうか、
桃の声の張りやデカさも加わって、本当に「圧倒」されてしまうのです。

そんな「壮絶さ」、思わず口を閉じてしまう「圧倒感」を醸し出しはじめましたよ
モノブライト
本当に私、今の時期にファンでいてよかった。ほんまにめっちゃおもろいです。
そっちにいったか!そこにいくのか!そうきたか!…という動き・成長の面白さ。
実はね、ちょっぴり彼らがいつまで10代の魂の迸りを聴け!…みたいなキャッチで
語られるのかな、もうそろそろ「大人」にならなきゃいけないんじゃないのかな、
みたいに老婆心(まさしく!)ながらに思っていたりもしたんです。
が、
よく考えたらさ、「大人の唄」ってなんやねん、と。
なにより、桃の作った、感情がとっちらかり絡まり、
とんでもない方向に突き抜けている歌に感動している自分は、
オーバー30でないかと。
ふとそのことに気づいたときに、ああ桃らはこのままでいいんだなあと思った次第です。
さすがに「ハイスクールキュンキュン」は対処に困っちゃうんですけど(笑)、
ずいぶん大人になったけれども、
それでも「涙色フラストレーション」の歌詞にある想いは、
自分にとってめちゃくちゃ痛く響く。
それだけでいいんじゃんね?と。

いつかポロシャツを脱ぐ日は来るんだろうけど、
「壮絶」を身につけたモノブライトは、きっと好きでいられると思うのだ。



今日は、モノブライトチャームガシャポン
1回目にいきなり第二目的のでーさんが飛び出して、
帰りに混雑に足止めされている最中に2回目やったらヒゲ桃がでて、
2回で希望のものが出揃ったりしちゃって、
そいでもって美味しいお酒と美味しい萌え子話もしたりして
(あかん、今思い出しても笑えてくる…!新しい萌え用語だよピコ子・笑)、
本当になにもかもが楽しい1日でした。みんな、ラブラブラブ〜!!!
   

セトリは以下。拾いものです。


1・WARP
2・学校
3・未完成ライオット
4・雲男
5・(新曲?)
6・涙色フラストレーション
7・あなたMAGIC
8・バタフライングリップス
9・頭の中のSOS

アンコール
・紅色ver.2