monobright LIVE TOUR 2008「ブライト変隊☆ワンママン」@大阪

ものT

タイトルがかわいいので書いちゃう。
monobright LIVE TOUR 2008「ブライト変隊☆ワンママン」
monobrightの初のワンマンツアーin大阪でございます。



壁むき出しで、バトンとかも全部見えてて、照明で温められた空気が少し埃くさい感じ、かなり久し振りに味わいました「2nd Line」。学校の、あのスタジオより狭い(笑)。

整理番号200番台中盤やったんで、もう結構埋ってるんじゃないかと思ったのですけど、入ったらそうでもなく。はいって上手側 (手前)にカウンター、下手側(奥側)で物販。一番後方が一段高くなってるので、喧噪を避けたい人はそこでもいいかなーと も思いますが、もちろんうちらはモモケル(なんかすっかし馴染んでしまったんですけど)をそんなに遠く離れて 見る気なんて一切ないんで、しゅるしゅると真中ぐらいに。この時点て開演5分前。まだ結構よゆー。

結局15分押しで出囃子と共に客電が消えて、ピンクに緑字のタオルを掲げた松下くん(G)を先頭に4人登場。センターについたモモケル(桃野さん/Vo.g)、でかい。モモケル、存在感大きいです。「おはよーございますっ!モノブライト でっす!」というおなじみらしい絶叫ごあいさつと共に、聞いてください、20th Century Lover's Orchestra!!!って事でブ ら汁なギターフレーズからスタート。この時点で押されておもちちゃんとはさようならでした。早っ(笑)。

結構押されて押されて、そのまま流されて気がついたら下手側・モモケルと出口くん(ba)のちょうど真ん中前から数列目ぐら いに。ここねー超穴場。ステージがちっちゃかったからか、松下くんに「お前、こっちくんな」とでも言われたのか(笑・言わ れてそう)、モモケルが客を煽るのに前にしょっちゅう来るんですけど、それが下手ばかりで。むしろ出口前って感じで、丁度 目の前。頑張ってるたっきー(瀧谷翼/なぜかフルネームで覚えてるよ/Dr)もきれいに見えるしで、ナイス場所でした。しかし 目の前きたモモケル、目が血走っていてかなり怖いです。メガネの下の三白眼。

またねー、周りが女の子9割で、それもももちゃん(モモケルじゃなく)ぐらいの身長の子ばっかりだから、すっごい視界がよい 。スコーンと頭ひとつ飛び出てる状態。ライブハウス行くようになってからつくづくでかくてよかったなーと。デカかったらデ カいで、人の髪の毛食ってばっかりなんですけどね。おいしくない‐。頼むわ、髪の毛括ってくれ。タオルで首ごとまとめても いい。というかむしろ水泳帽着用希望。それはさておき。

二曲目はこれも大好き「デイドリーム〜」。この曲、すごいライブ映えする曲。三曲目は、モモケルが目を見開いて「がっ!」 とかいうてた「歌舞た魚ディスコ」。モモケルの動きがもうさっそく人外です。素晴らしいなあ、あの腰の角度、腕の動き。見 てるだけでも飽きない。幼稚園児とかに見せたら喜ばれるんじゃないだろうか(それか泣かれるか、紙一重)。

あとついつい見てたんが出口くんの指の動き。頭ひとつでかいおかげか、きれいに腰から上見えてたし、でーさんのベースの派手目な動きもあいまって、目が奪われがちに。ベースもかっこいんだよね。リッケンバッカーの赤。派手だわ(笑)。音も派手 。
でねー、もうにこにこしながら演奏してるんよねー。何みて笑ってるんだか、フロア見てはにこっとし、モモケルの動き見て は苦笑いっぽく、まっつん振り返ってはにんまりし。以外に松下くんの表情が堅かったので(そしてたっきーは見えない…)、 でーさんの笑顔には心和まされました。

それと何をおいても指。あの指は貴重よ。世紀のハンサムSP/岡田准一様の指に匹敵す る美しさ。基本、モノの4人は道産子だからか色白さんなんですが(モモケルもイメージにないが、もちろん白い)、その白さが 大変有効活用されていた指でした。けどあまりに体が細い(つか薄い。横向くとまるで紙)。ちゃんとお野菜食べなきゃ駄目だよ。がんばれ出口。

心和むといえばモモケルのMC芸。何話してたっけ。3曲目終りでまた改めて挨拶があって。相変わらず途中で「うわあああああ」 ってなって「水飲む!!」(笑)。いただきます!おいしいです!もあった。いいなあ、モモケル。うがーっと、こんが らがった脳みその中身をリセットするみたいにしゃべるのもいいんだけど、マイク前に縮こまって、にやーっっ…てちんまり/にんまり笑いながらうにゃうにゃしゃべるのも、なんともいえずかわいいです。

っていうかモモケル、ステージでの存在自体が罪 作りです。なんだあのかわいさは。うにゃうにゃと「楽しんでくださいねえ(にまにま)」。こっちの頬まで緩んじまうよ!ニマニマ気持ち悪い笑顔になるやんか!…文字で伝わりにくいなー。文字だとただのキモいやつだわ。確かに実際若干キモいんだけど。今流行のキモカワです、まさしく。

あと、もう少し後のMCだったか、どこでだったか覚えてないんだけど、なんかで勢いで関西弁でしゃべって、フロアの雰囲気が 「あ、今大阪弁使いよったわ(クスっ)」みたいな雰囲気になった時に「ああ、今しゃべったさ、関西弁!」とキレて、その勢 いで「ここにおるみんな、好きやねん!(好きやで!かな?)」って叫んだのも、もう何もかもがモモケルで愛おしさすら感じ ました。どこで覚えたのか「エビス顔がいっぱい!エビス顔!エビス顔!」ともいうてた。えべっさん、もうかなり昔に終わったよモモケル。

続いて、「週末を楽しみにしてる人いますか?(挙手させて数えてみる)……ええと、ええと、たくさんいますねえ(にまにま )……9万人ぐらい!9マンニンぐらいいるよ!!(怒)」という意味不明な話の流れで「週末アンセム」。これも好き!新し いシングルの中で一番好き(少し前に3曲目とか書きましたが、2曲目の間違いでございました)。大サビの松下くんのコーラス が小屋の天井の方でとても美しく響く。あとベースライン。かっこいいかっこいい!!これで踊らないと何で踊れっていうんだ 。

ま、それより何より、やっぱりモモケルの動きが…(笑)。できそこないのトラボルタ風味?フラーイデナイッ♪だものね。その腕の上げ方って、その腰のくねり方って。本当、バンドのフロントマンの動きじゃねえよ。おもしろすぎるよ。けどやってる曲はかなりかっちりとした骨太系ダンスミュージック。コーラスもきれい。奥が深すぎるぜ、モノブライト



ここからしばらくMCもなしで、ミドルテンポからバラード曲の構成。たぶん6曲ぐらい立て続けでばーっとやってました。ここは 桃ちゃんの歌を味わう部分として。狭い小屋にありがちな、若干高音が籠る声なんだけど、なんかそういうのもひっくるめてラ イブハウスの狭い空間に4人がそろって、じっくり腰を据えて演奏する、っていう様がかなりかっこよかったです。
ここはもう、桃。あとでーさんが時折口ずさん出たのも見てた。私どんだけでーさん好きなんだ(笑)。また時折、楽しそうに ニコっとするねん。ライブ楽しい?よかったね!バナナを差し入れちゃうぞ!

出色は「music number」。モモケル・ボイスのアカペラだけで始まったこの曲は、アルバムの収録バージョンからは更にディー プ感が増したアレンジに。装飾系の音はほとんどなしで、桃の声がどっしり真中に据えられた切な系バラードでした。アルバム のより、こっちのが好きだ!桃の歌のうまさがよくわかります。今更です。

世間様に流通してる昨日のセットリストを見てたら、このあとに「死んだ魚の目」をやってるみたいなんですけど、私ここのモモケルを全然覚えなんですよね。なんでだろう?って考えたら、どうもこの曲のとき、ひたすらベースを見てたみたいで(照) 。サビんとこの盛り上がりがすげーすげー!かっこいかったんよーーー!!!多分難しいことは松下くんの方がしていたんでし ょうが、松下くん若干遠かったから。最後のサビ前の、ギターと桃の声だけになる部分、モモケルが絶唱したのをきっかけにドラムとベースが入るそのタイミングの取り方が、また男前でして。

うそん、私、自分で思っている以上にリズム隊をよく見てる よ(笑)。いやいやモモケルもかっこよかった。こん時のギターが少しハゲてた(どうでもいい)。水色のやつね。

「死んだ魚の目」だけを取り出して言えば、先日のCDJ-W-で「しっとりバラードで泣かせようとおもったけど……以外にバリバ リだったよ!!(怒)」っていうてたのが印象的です。っていうかあのいきなりのキレっぷりがツボにはまりまくって、いっぺ んに桃野さんのことが好きになったなあ。思い出。好きな曲。一生やり続けてほしい曲。この曲がモノブライトの本質だと思う のです(そしてその事を自分でもわかってるよね、桃野さん)。



で、次から怒涛の後半戦。ここからは踊らせます!みたいなMCをはさんで、新曲「WARP」から、モモケルの短い曲紹介をはさ んで「未完成ライオット」。この流れで「学校」やら「紅色」も。怒涛。フロアぐっちゃぐちゃ。出口くんがベース触らせてく れたのもここらへん。リッケンバッカー、指先にまろやかでございました。ありがとうでーさん!

「学校」も「紅色」もすごい好き。「学校」はCDJで聞いて、あんまりよかったんで「最後から2曲目(正確には3曲目やった) 、あれなに!あのヘビーな曲はなに!?」と聞きまくり探しまくった曲。何度聞いてもいいです。新曲も改めてライブで聴くと よかったな。イントロでバシッと音が爆発する瞬間があるんですけど、そこで鳥肌が。「紅色」は相変わらず変な曲ですね。い きなりサビ(笑)。なんかあの、折れ線グラフでいうといきなり直角底上げ!みたいな勢いが、モモケル風味。

で、でーさんのマイクを奪ってまでマイク2本を手に持ち、フロアに合唱を求めた「バリアバニラ」から、「頭の中のSOS」へ。 出口くん前のマイクを手にしたものの、ケーブルがうまく捌けなくって、けどモモケルはひっぱるだけなもんだから、出口くん がスタンドが倒れないようにケーブルに手を出してたのが笑えました。そのあと、すぐに舞監さんがとんできてたけど。

フェスの時もそうやったですが、モモケルの動きが予想つかなさ過ぎて、舞監さんが右往左往してたのがごっつ印象的で。仕事柄、そ ういうとこに視線がどうしてもいくんですよね。あ、今行くか、あ、大丈夫か、あ、やっぱり大丈夫じゃねえよ!…みたいな心 の動きがそのまま体の動きなってるあの感じ(笑)。特にローディー役も務めらしたので、余計に大変だったのではないかと。 モモケル、あまり(機材の)心配かけちゃ駄目だよ。いや、けどその動きはやめないでね。どないやねん。

なんかここらへんのMCで、「頭の中にみんながね、入り込んできてね(うふふ)……」「こうなったらセックスするしかないで しょう!!(なんでやねん・笑)」「もうね、みんなのね……みんなの鼻を舐めたい(もう、こうやって思い出して書いてるだ けで笑いがこみ上げる)」「舐めて、『もう桃野やめろ』って言われたい」とか話してた…かな?もしかしたらアンコール前の MCだったかも。しかし「鼻を舐めたい」という愛情表現が奥深すぎるわ。桃野最高。



アンコールでは、茶色の新発売ツアーTを着て出てきた4人。桃野さん「似合わないTシャツを着てきたよ!」。茶色はハード ル高いよね(笑)。メンバー順番にしゃべらせる。松下くんの話はあとで触れるとして、出口くん「僕が話すと長くて面白くな くなるので」と前置き。フロアから「いいよー!」といわれ話し始めるも、やっぱり少し長めに。モモケルが「やっぱりちょっ と長いよねー」と感想を述べると、フロアからすかさず、少し強い口調で「いいの!!!」。そのおかんみたいな言い方に笑わ されました。モモケルも一瞬きょとんとした顔してたんだけど、すぐさまファイティングポーズ作って、「なんだ、デグチャー(出口ファンの意味か) とは俺、戦うぞ!!」なんでやねん。

そのあと、最後にモモケルの番。ここで、にまーっとした、ねちゃねちゃー(笑)とスタンドにまとわりつきながら話すあの例の話し方で、今日の盛り上がりの感動を話し始めるモモケル。「あのねえ、ここだけの話。他には内緒だよ」ってにまにましな がら、マイクに寄って声を潜めて……

「大阪……一番好き(にまっ)」

………なんかもう、おもちちゃんと、後で何度も繰り返しては萌えに萌えた一言でございました。桃!桃!かわいすぎるよ桃! !その素晴らしきサービス精神!!別にどこの都市でもいうてるとか、そういう野暮なことは言いっこなし。そういうてくれる 桃の心意気が大好きだ!

そんな萌え発言を経て、アンコールは「まぼろし」で、最後に「うちらはダンスミュージックをやる!」たらどうのこうのって 話をして「バタフライングリップス」。

終始メガネが曇ってたモノブライトさん。
勢いのあるバンドの、志の高いステージは、本当に見ていて気持ちがいかったです。
すごく4人のバランスがいいの。おもちちゃんが「向こう岸に倒れこみそうな桃ちゃんを、ほかの3人が引っ張って支えてる感 じ」って表現したけど、まさしくそんなイメージ。嵐の相葉ちゃんにも同じ空気を感じます(笑)。フロントマンだけが特出し てるんじゃない、他の3人がステージを整えてくれてるから、モモケルが思う存分ステージを跳ねまわる事ができてる、みたいな。
漫才コンビで現わしてもいいかも。天才的にキレたボケが笑えるのも、それを一瞬の言葉で、一般ピーポーのレベ ルにまでいったんおろして、かいつまんで説明してくれる「突っ込み」がいてこそ。ボケが桃で、突っ込みが3人の役割。いいバランスです。多少演奏が走ってもアンバランスに行きかけても、ちゃんと戻ってくる安心感があるバンドさんです。




あ、そうそう。松下くんのMC。
最後のまっつんのMCで、セカンドラインという小さめの小屋を選んだ理由を話してくれました。
「2ndラインはメジャーデビュー 前からお世話になってて、その時は全然お客様少なかった。今日は2ndeラインでやることで、ここををいっぱいにして、それで (お世話になったこの小屋に)お返ししたかった」とか。
男の子だね。その男の子根性そのままで、この後もどんどん伸びて いってくれることを、心から願います。

彼らの結成年月考えると、前にセカンドラインでやったのってここ1〜2年前の事なんだろうけど、その時と今の状況の変わりよ うは見た目にもはっきりわかる。
ま、宣伝の状況が全然違うから(ばらまける餌の量が全然違うから)、食いついてくる魚の量が各段に増えた、っちゅー事なの でしょう。それだけ。わしらもその中の一匹。この事に対して、戸惑ってしまうような器のバンドじゃないとは感じる。

それでもこの急激な膨らみ方に対して、上手に対処・補正してくれる「大人」がいたらいいよね、っていうのがおもちち ゃんとの共通見解。
レーベルの先輩にビークルがいるし、平井の堅ちゃんもケミストリーも、とても上手な売り方で、比較的息の長いアーティスト 活動をさせてくれる会社さんだから大丈夫だと思うんだけどな。何より、餌が与えられたからといって、一度お試しで口に入れ てみたところで、不味かったらお魚さんたちももう二度と食べてくれないんだから、小屋がいっぱいになることに対しては、単 純に喜ぶべきだよね。

ただね、彼らの属性(白ポロ・眼鏡・どこか歪んだ歌詞世界・ギャップある正当派な音づくり・桃のキャラクタ…)が望む・望まざるを別として、けったいなファンも爆発的に増えてくるだろうっていうのは今から簡単に予測がつく現実。別に自分がいい ファンだっていうわけじゃないのよ。ただ、ライブハウスという場所において、さも自分たちが主役!自分たちがこの場を責任持って盛り上げますので!みたいな顔してる若い子ファンが比率として更に高くなった時に、なんつか、うまく立ち回ってくれたらいいなあと思うのです。総じて若い子ばっかりなんだよなー「自分が主役」タイプって。間違えた平等教育の果ての姿が、こんなエンターティメントの場にも影響しているのかと思うとなんだかなーと思ってしまいますが。君が主役なのは、君の世界の中だけでの話なのよ。こういうこと を「場をわきまえる」というのよ。
ま、存外みんな(=モノ)年取ってるから大丈夫かな。20代半ばだもんね、もう。

あと望むとしたら、桃野さんのあの特異なキャラクター、
突き出た異才っぷりが、つぶされないように。
安売りされないように、スピード 消費されないように。
あれだけ歌えて、あれだけの曲がつくれて、唯一の世界を持ってて、
それでいてあのキャラクターで、
極めつけに名前が「桃野」。
もう、完全にエンタメの神様に愛されてるよ、モモケル。
あ、名前だけは完全主観ですが。
けど「桃野」ですよ?呼ばれ方が「モモ」ですよ!
これってすごくね?なに、私だけかこの事実に感動するのは……
モモノ…なんてかわいいんだ。




とりあえずは来月のスネオさんとのツーマンが楽しみにすぎます。
もうとる場所は下手・モモケルとでーさんの間で決定。
なんだこのワクワク感!たまらん!!!
長々と書きすぎた……今読み返して、自分のこの熱さが一番気持ち悪いよ。

未完成ライオット未完成ライオット
(2007/07/04)
monobright

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左から、たっきー・まっつん・モモケル・でーさん。