感想をざくっと@monobright神戸と奈良

ちゃんと感想書こう!と思うのですが、なかなか体力がついていかなくて四苦八苦。
とりあえず、心に残った曲目だけでも自分メモです。
とりあえず桃ちゃん分ー。
 

●3月9日(月) monobrigt@神戸VARIT

この日はとりあえず、JAZZアレンジされていた『幽霊』。高めに構えたベースに滑らせる出口くんの指先の美しさに涙。指先だけじゃなくって(涙)その動きまくるベースラインに鳥肌。こんなこともできるんかモノってー!というおかん的驚きと共に、CDアレンジとはまったく違うアプローチの楽曲の生まれ変わり感に脱帽。個人的にはこの曲から大好きすぎる『学校』へとつながったのでテンション上がりまくって大変でした。ちなみに『学校』はハンドマイクver。
MCでは乳首乳首言い過ぎな桃。うっかりぺろっと披露する桃。前列の子らに「綺麗だよ!」といわれてうっかり素で噴出し「ありがとう!」と答える桃(笑)。まもなく発売の2ndアルバムに揺るぎない自信が(他人が揺るがなくても満足らしいwそれほどの自信作と)。
最後、出口くんが楽器を客に渡すものの、渡された客超戸惑い、私もちょうどネックの位置にいて、出来ればまわしたかったんだけど誰も受けとってくれず・・・最後に楽器は無事、ごめんねーな表情の出口さんに回収されました(笑)。楽器そのまま預けられるのって、嬉しいけど怖いよ!


●3月10日(日) monobright@奈良NEVERLAND

神戸のときと違って客層が妙に子供でおばちゃんびっくりしたww いつものとおりに下手側におったら、ノンスタ井上くんに負けず劣らずのイキリ若者がいて、もうずっと客の文句言ってまして(笑)。萎えるより何より、若いのー、今のうちに言うとけ言うとけーみたいな、連れの先輩と苦笑でした。久しぶりに本気の苦笑。他人に毒が吐けるのは若いうちだけだと思うから、今のうち今のうち。

この日、ぐっときたのはアンコールの「別の海」。そうか、桃の出身校って『桜の花の咲く頃に』の高校か!なんで今まで気づかなかったんだろう!大好きなドキュメントやったのに。
あのドキュメント(詳細はこちら>「桜の花の咲く頃に」)を思いながらこの曲を聴くと、更に胸に来ます。私は都会っこで、今も出身地域で働き生きる人間ですが、地方から上京等の経験をされたことがある方、またもっと言うと「喪失」の体験をされた方には結構クるんじゃないかなあ。

とかく吸引力がハンパなくって、歌う桃から目が離せんくって、もうひたすら凝視。彼の歌声に完全飲まれたあの一瞬。<この人、こないだの「涙色」と同じ感想書いてますw

桃の歌詞(もっというと歌声)は「涙色フラストレーション」の時もそうですが、いつも非常に断定的。「ちくび!」だのとMCはすんごく小学生的wなのに、歌詞は残酷なまでに切り捨て断定で、そしてとても強い。それは彼の断固たる決意、というか決意をしようという覚悟が表層に表れているからだと思う。

そしてこの曲を聴いて改めて気付かされるのは、その『覚悟』を生んだのは、彼の生まれ育ったこの町だって事。札幌からでも相当の距離がある北の端っこで生まれ育った彼だからこその、説得力と強さに溢れているのがこの『別の海』という曲。

彼は先日母校の卒業式でこの歌を歌っていたけれども、はっきりいって卒業式で歌う曲じゃないと思った(笑)。だって完全にこの曲って、「出て行く側の決意」の曲なんだもん。彼は自分の決意と自分の中の故郷のあり方を、その非常に生々しいパワーに満ちた声で歌っていた。桃が歌いだした瞬間の空間には、卒業式にありがちな湿っぽさとかメロウなムードとか、センチメンタリズムなんて皆無だった。あったんかもしれないけど、桃の声に吹き飛ばされていた。彼の気持ちはもちろん祝っていたんだろうけど、あれ、私が卒業式だったら絶対祝われたなんて感じない(笑)。「僕は戻らない」と言い切って歌われて、もし私が地元に残る側だとしたら、ケンカ売ってんのか?とすら思ったかもしれない。この感情は、大好きな女の子に向けて「涙色フラストレーション」を捧げたら、その子に「私、この歌の中で死んでるよね」と非常に冷静に突っ込まれたというエピソードと相対する。彼の恋心は、確かにあの曲では伝わらない。だってだの曲の「わたし」って、絶対桃の事やん!

けれども桃たちの魅力ってそこなんだとも思った。
「僕は戻らない」と、自分の母校の後輩たちの前で歌ったその覚悟の深さ・潔さの切れ味。
「存在に気付くだけでいい」と叫ぶそのさらけ出し方、まっぱだか感。まさしく乳首丸出し。

髪の毛の先をきゅっと掴まれて、ずりっと一瞬で彼の世界に引きずりこまれるようなあの吸引力の元は、桃のあの腹のくくり方なんだなあ。もちろん迷ったり躓いたり悩んだりもするだろうけど、そんなネガティブさもがっつり吸い込んでやがてまた一層厚くなった「音」として吐き出してくれるだろ、きっと。つかむしろ今からそんな挫折の時も少し楽しみだよ。そんなマイナス事で凹むような男じゃないよね桃野陽介(笑)・・・そんな風に思わせてくれる、このバンドさんが内在している原子的な生々しいパワーが好きです。告白です告白。

4月発売のアルバムが楽しみでしょーがありません。シングル4曲入っている事実にちょっと萎えたのも事実ですが(笑)、そんなんもういいよ、全曲シングルじゃなかったらいいよ。甘々もいいところですww。
 

なんか私情垂れ流し、みたいな感想文で申し訳ありません。とりあえず勢いで書き残しておきます。