「借りぐらしのアリエッティ」(映画)

連休中、ヒマヒマジン同士の友と、盛り上がった勢いでアリエッティを見てきました。その前にハウル様を見ていたので、美青年ハウルにたぎった結果です。しかしハウルって何度見ても「お★と★こ★ま★え!!」という感想以外が出てこなくて困ります。あんなもん、ハウルのシャワーシーンがあるだけで勝ち組映画。


と、ハウルの感想ではなくアリエッティですが。

 
 

 
 
なんかいろいろぼんやりとした映画でした。絵の素晴らしさ、音楽での盛り上げ方はワキワキするポイントがかなりありつつも(アリエッティの冒険部分がかっこいい)、いろんなものがちょっとずつずれている。簡単にいうと「え?」「はっ?」「なにがじゃ(呆然)」という三点オチ。なんていうかこう、もっとほら、そうじゃなくってさ……と、天下のミヤザキに面と向かって進言したいぐらい。

私でもいえることは「翔くん(=実際にも美少年な神木くんの面影がちらつく病弱男子)固有のストーリーが大変弱いと思います!」とゆーことでしょうか。たぶん、あの男子部分が原作からつけたした部分だと思うんですが、「金持ち風」「明日も知れぬ病弱ぶり」「美少年(たぶん)」、どの設定も生かされていない、大変MOTTAINAIキャラでございました。せめて美少年部分だけでも際立たせると、ハウルのようにケツ出しシーンだけでも後世に残る名キャラになったのではないかと思うと大変MOTTAINAIったらありゃしない。いっそのこと神木くん実写でも(彼の揺れ動く美をスクリーンに焼き付けるという意味で。ポピーの花畑に埋もれる白皙の美少年。すばらしい)。今のままだと「体もよわけりゃ頭も夢見がちなパジャマ男子」で終。だからあなたなんだったの状態。途中の意味ありげな腹黒描写も、なんだったんだ。

主人公のアリエッティ志田未来ちゃんがすごく上手で全然なんの違和感もなくてとてもキュートだったので余計にもったいなさが目についた2時間弱。あと、アリエッティのパパが超かっこいい(笑)。お声当ててるのだれなんだろう?と思ったら三浦友和パパでした。パパに惚れた。あ、ママは大竹しのぶさんだったよー(私信)。なんであんなにおばあちゃんくさいんだろうね……。

物語のテーマなんてものはおいといて、登場人物の行動の動機はまったくわからなくって、唯一わかるのはアリエッティぐらいだけれども、たぶん一番わからないといけない翔くんの行動動機がまったく見えなくて、けど見えないことを武器にストーリー展開しているわけでもなく、結局最後までこの物語が何をしたかったのかすらもわからなくって、なんかいろいろもったいないなあと思った映画でした。絵はちょうきれいです。



まなんだこと:ストーリーには行動動機が一番大切。(メモメモ)


それで絵だけでも2時間、見せることのできるジブリというブランドは、やはり日本の宝だと思います。今までジブリキャラ内結婚キャラは「さつきとめいちゃんのパパ」だったわけですが、今日から「アリエッティのパパ」で生きていきます。ジブリキャラ内なりたい姫キャラは永遠に断然シータ。



以下、よしなしごと。最近映画が楽しいですね。
どれだけ「いまいち」だったアリエッティでも、友が「しかし確実にこれ以下」と評した踊る3がどのような惨状になっているのか、急に興味がわいてきたりね。これでも友も私も、テレビシリーズに熱狂した口なんだけど(友なんてそれ以前に織田ぽんファンだし)、どれだけ最悪なんだろう!違う意味でわきわき。優先順位としては「トイストーリー3」>>>「告白」>>>>>>>「踊る」ぐらいですが。CMで出てきた「海猿」3Dも大爆笑してしまいました。伊藤くんがこちらに助けの手を差し伸べてくれるのでしょうか?わからんわー。あかん、「海猿〜3D〜」という表記だけで笑える。



あと同じくCMに出てきた「GANTZ」に激あがりしたことも付け加えておきます。ニノが奥先生のキャラに似てるーーーー!!!(正直「大奥」の水野より、原作に近いといえばこちらの方が近い)。ケンイチ氏(うじ)のコスプレ芝居キターーーーーーーーー!!ガンツスーツがちょうえろい!えろい!えろい!祭りじゃ祭りじゃ!


ちなみにこちらの監督さんは、伝説的SF映画「コスミックレスキュー」の佐藤監督だそうで。私の中でエロスーツ監督として位置づけたいと思います。「修羅雪姫」の釈ちゃんもジャンプスーツとか着てたっけな……(調べてみたら着てませんでした。残念)。